2018年9月「アイアイ講座の背景~オントロジー編 その4~」

サルトルの本を翻訳した第一人者の、松浪さんの
言葉を載せさせていただきます。
感動する言葉であり、自分を律する言葉です。

松浪信三郎 『実存主義』(岩波新書)より
『誤解というのは、先入見に基づいている。
その先入見は自分自身の経験によって形成されたものである。
誤解を生み出すような先入見というのは、自らの経験の浅さを示すものである。
ということは、少しでも正しい解釈をしようと思えば、自らの経験を深めていくしかない。
読書経験はもちろん、人生経験そのものが深まらなければ、難解な書物を読むことはできないのである。
そういう意味で、私はハイデガー、レヴィナスと一生付き合っていきたいという思いになっている。
サルトル的に言えば、「自分が現にあるところのものであらぬように、
自分がいまだあらぬものであるように、かなたへ向かってつねに自己を投げかける」ために、
難解な哲学書というものが私の目の前に存在している。』

堤 久美子


アイアイ講座の背景~オントロジー編 その4~

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